フィロソフィーのダンス

12月16日

フィロソフィーのダンス

『Girls Are Back In Town VOL.2』

at  品川ステラボール

 

本当に素直に、「めちゃくちゃ楽しいんだろうなぁ」という気持ちが伝わってくるライブだった。

生バンドがどうとか、アレンジがどうとか、正直そういう難しいことはわたしにはわからなくて、あんぬちゃんが「中盤くらいに初めての試みがあるから楽しみにしてて!」と言ってくれた"初めての試み"もどれを指すのかいまいちぽかんだった。だって、全部がわたしには新鮮だったし。

生バンドでフィロのスを聴くのも、あんな大きなステージに立ってるところを見るのも初めてだった。

 

昔は全力でしてた振りコピもいつのまにかしなくなり、好きな子の名前を呼んでいたわたしの口からライブ中に音が発せられることもなくなって、リズムを刻むだけになったわたしの身体。それでも、ステージから迸るエネルギーと、眩しく光るライトに照らされた汗に心が震えるあの感覚は同じだった。

目の前でずっと微動だにせず立っていた男の人が、「はじめまして未来」でおずおずと手を上げたとき、なんだかすごく嬉しくなって、気づけばわたしも開いた右手を天井に向かって突き出していた。ちなみにその人、アンコールに突入した頃には身体を揺らして踊っていた。いいライブって、こういうことなのかもなぁ、って。

 

いろんな人が言ってると思うけれど、ライブライフの大サビ前のあんぬちゃんパート「ミラーボールで交差する 日常非日常」の時に、天井に吊り下げられてたミラーボールがパッと輝きだした瞬間、あの時のあんぬちゃんのしあわせそうな顔、きっと忘れないだろうなぁって思った(赤ちゃん並みの記憶力なので正確にはもう忘れちゃったけど、一生忘れない!と思うくらいの衝撃だったことが言いたい)。

幸せそうなあんぬちゃんを見て涙が出たあの瞬間、わたしはこんな風にアイドルを好きになれるようになったんだな〜、と昔の自分との違いを感じた。

たいしてオタクをしてきたわけではないけれど、わたしの中で、推しに推されてからが始まり、とどっかで思っている部分があって(だって初めてちゃんとオタクした現場がそういうところだったから!)、アイドルは接触ありきだと思っていたのだけれど、いやそれはいまも思ってるけれど、でもなんというか、ライブ中の姿だけで100%の満足感を味わえるのってわたしにとってはすごいことだったんだよなあ。

 

はじめてフィロのスを見た9月のリリイベ、機材の故障でトーク&アカペラでイッツマイターンを歌うという、メンバーの名前も言えないド新規からすると謎のイベントになってしまい当時はこの建物ごと燃やしてやる、とイラついたのを覚えてるけれど、アカペラのイッツマイターンを聴いて、ひさしぶりに通いたいかもしれない!と気持ちが高揚したのを覚えてます。

まだ通いはじめて3ヶ月ちょっと、でも、新規とか古参とか、あんまりそういうことを気にしなくなった。わたしよりあんぬちゃんのことを好きな人も、お金や時間をつぎ込む人もいくらでもいるだろうし、わたしはわたしがあんぬちゃんに会いに行った日、毎日しあわせな気持ちで帰れるというただそれだけの事実で意外と満足だったりする。5年前のわたしが聞いたらおったまげるのでは。

邪念がないと言えば全くの嘘、いい人の皮を被って接触してることには変わりないけど、あんぬちゃんと話してるあの数十秒だけは性格の悪さがいつもの5分の1くらいにはなってる気がします。あんぬちゃん、ありがとう。。

 

長々と書いていたら、BGMにしていたあんぬちゃんのk-popプレイリストが一周してしまった。

 

好きなものを好きなだけ感じられる今の生活、素敵な歌とダンスに涙が出る、それだけで幸せだ〜〜〜