すべては過去になった

約3年間付き合った彼氏と別れた。他人にとってはただの恋人で、たった3年間だったとしても、わたしにとってはすごくすごく大切な人で、ものすごく大きな3年間だった。

誰かに、別れた、と報告するたび、それを口に出したり文字にしたりすることにはまだ少し勇気がいるけれど、その度に泣きそうになるけれど、そうやって、きっとゆっくり、その事実を受け入れていくんだろうなあということを実感している。まだいまは泣いてしまうけれど、いつかはただの事実になるんだろうなあ。時間というのは、それくらい大きな力を持っている、ということを22歳のわたしはもう知ってるのです。18歳の頃、好きな人を想って泣いていたあの時のわたしは、時間が持つ力も、世の中にはたくさん魅力的な人がいるという事実も、ぜんぶよくわかっていなかったけど、今はそれがわかるから、わたしはちゃんも成長している、と感じることができて嬉しい。

 

言葉通り、この3年間で驚くくらいわたしは変わったと思う。今となってはそれは見せかけのものだったのかもしれないけど、3年間のなかでは絶対に本物だった。いろんなことをいい方向に変えることができて、きっと3年前のわたしより、少しくらいは魅力的になれている、と信じたい。自分のことを愛してくれる、大切にしてくれる、そんな存在を失うことは怖かったけれど、きっといつかまた出会えると、信じたい。

わたしは誰かに愛される価値のある人間だ、とじぶんが信じてあげなくてどーするんだ!わたしの価値は、じぶんで決められるものではないかもしれないけれど、価値を生み出すのは他でもない自分自身だとも思う。

 

付き合えてよかったし、今の自分になれてよかったとも思う。別れを切り出せた、その事実が、わたしがしっかりと変わった大きな証拠だと思う。じぶんではない誰かのために、行動したり、頭を使ったり、涙を流したり、声を荒げたり、決して楽ではないけれど、やめたいと感じたことはなかった。誰かを大切にするということは、大変だけど、幸せだともおもいます。

3年間のわたしも、今のわたしも、ぜんぶほんもの。もしかしたら10年後には笑い話になっているのかもしれないけど、今のわたしにとってはすごく大きな出来事で、22年間人生の中では大きな一区切りでもあるのです。

 

別れてすぐに殴り書きした文章がここで終わってた。もうあれからだいぶ(というのは個人によって差があるけれどわたしにとってはだいぶ)たって、時の流れとはやっぱり優しいし残酷だなあとおもう。いろんなことが過去になっていくのは、決して悪いことではないけど、その分進まなきゃなって、あ、それも悪いことではないか。

 

とりあえず元気に生きている。毎日は、そこまで刺激的じゃないけれど、かといってつまらないわけでもなく、小さなことに喜んだり、くだらないことで悲しくなったり、そんな日々です。これでいいんだとおもう。