昔の恋を思い出してみた

 2016年の8月に書いてずっと下書きとして眠っていた文章をふたつほど発見したので載せてみます

3年前のわたしは、こんな感じだったみたい。

 

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大好きな恋人がいて、頼りになる友達がいて、それなりに感謝している親もいて。そんな恵まれた環境にいても心の中はずっとドロドロしていて、それら全てを吐き出せる場所はない。と卑屈なわたしは感じてしまう。だからこんな意味もない文章を書き始めてしまった。誰にも言えない、言わない、そのくせ誰かに聞いてもらいたい、どうしようもないわたしの気持ち。

幸せになりたいのに心がそうさせない。このままでいいのか?このままじゃダメなのか?何も変わっていない自分と、少しずつ変化したと言ってくれる友と、心からわたしを想って変えてくれようとする恋人。何が正しいのかなあ。

 笑顔でいて欲しい、守ってあげたい、わたしの隣で笑っていて欲しい、他人のために何かをしてあげたいと、そう感じる相手ははじめてで。あと半年でハタチになるわたし。そう思える人に出会えたのは、早かったのか。遅かったのか。

そんな相手を傷つけてしまいそうになる時、自分の気持ちの大きさに不安になる。してはいけない、それをしたら傷つく、そう言われていることに手を伸ばしそうになる自分は、幸せをこの手で10階の窓から放り投げているのと同じだと思う。戻ってはこないし、急いで取りに行っても二人の関係はきっと、粉々に砕けたあと。

 

じゃあ、この寂しい気持ちは何で埋めればいいんだろう。死ぬほど寂しくて、涙が止まらなくて、あぁ自分はどうして今こんな風に泣いてるんだろうって、何もかもがわからない、それなのに大好きなあの人が隣にいない、いれない時、他人に縋ってしまうのは何故ダメなの?それがわたしの弱さ?

"しょうもない奴"

大好きなあの人にそう言われた。その通り。その通りなんだよ。わたしは本当に、嘘ばかりで、だらしなくて、いつもその場限りの薄っぺらい言葉を並べてるしょうもない奴なんだよ。

吐き出すため息さえ意味をなさない気がしている。

ずっとずっと、好きな人と一緒にいれたらいいのにな。

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大好きな人のことが頭から離れない。好きで好きで、たまらない。こんなに、こんなに、こんなに、こんなに好きだと思えるひとは人生で一人でいい。彼だけでいい。彼だけがいい。

まだわたしは20年しか生きていないというのに、とんでもない恋を、気持ちを、知ってしまったとおもう。大好きな人ともしさよならしてしまった後、わたしは誰か別の人と未来を築いていくことができるのだろうか。心から彼との未来だけを想像している。もちろん将来の話だけれど、それを、20歳という年齢が邪魔する。

 

高校の頃、すごく好きでどこにいても目で追ってしまうような恋をした。その人は遠く憧れの存在で、その人と自分の未来を考えることはできなかった。後々、その人と付き合う機会は一度訪れるのだけど、その頃にはわたしの気持ちはなくなっていた。あんなに好きだったのに、これから先どんな人と付き合っても忘れることはないだろうって、そう信じて疑わなかったのに、今のわたしの心にあの時の彼を見つけることはできない。

今の彼を過去にしたくない。ずっと、ずっと現在進行形で、彼の隣で笑いたい。どんな言葉を使えばいいかわからないくらい好きで、好きで好きでたまらない。どんな言葉を紡いでこの気持ちを表したらいいのかわからない。考えれば涙が出てくるし、目をつむれば顔が浮かんでくる、携帯を開けば彼との履歴ばかり眺め、彼がわたしに言った愛の言葉ばかり心の中で反芻している。今この離れている時間がたまらなく寂しくて、彼と会えない時間はこの世に必要ないと感じる。

 

どうすれば、ふたり常に笑顔でいれるんだろう。すこしの妥協も出来なくて、苦しいくらい喧嘩ばかり。毎日のように変化する自分の感情についていけないわたしは、いつも大好きで一番笑っててほしいと心から思う人を傷つけている。意味も方法もわからないけれど、たぶん強くならなくちゃいけない。妥協するのではなく、受け入れる必要がある。彼を受け入れたい。受け入れて、ぎゅっと抱きしめてあげたい。

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ふたりの間にある1枚の布さえ煩わしい、20歳を生きる3年前のわたしはそんな恋愛をしていた。いまが、彼といる時間が自分の全てだと信じて疑わなかった。なんてことのない日々の出来事に身体が震えるほどのしあわせを感じ、会えない数時間にたまらないほど心が締め付けられるような感情を抱き、ずっと心をジリジリと焦がしていた。

ぜんぶ過去になってしまった。未来をみて恋をしていたわたしは、過去にしか存在しなくなってしまった。愛に生かされていたわたしの面影はもうどこにも見当たらず、ひとりぼっちになり、だけれどまた恋に傷つき、これからもそうやって生きていくのかもしれない。

もう疲れてしまったなあ。