感情を捨てたらそれはわたしじゃないの?

わたしにしか感じられないきもちがあって、あなたがいて、わたしがわたしだったから涙がでる、みたいな そういう経験をずっとしながら生きてきたとおもう。わたしがわたしだったから恋をしたし、精神を削りながら全力で愛したし、幸せでしんじゃうよってくらい愛してもらえたとおもう。いつだっていまが一番でありたいのに。手放せないでいる過去の記憶はどこかへしまって、いまをしあわせにしたいのに。

わたしは本当に、馬鹿でどうしようもない人間なので、ひとりになることやみじめになることがすごくすごく怖い。

 

さいきんは、何かを考えるのが億劫になっていた。その場の感情に身を任せて、「わたし、今はこう思うの」とどうしようもないほどワガママな自分ルールを振りかざして他人と関わっていた。思考を放棄することは楽だけれど、じぶんでも追いつけないほどあちらこちらへと飛躍するわたしの感情は、わたし自身をも疲弊させている。苦しくて泣くことにはもう疲れてしまった。指の隙間からどんどん落ちていくような刹那的なしあわせをすくっては握りしめて、そしてまた落ちていくそれにもうんざりしている。それでもすくいあげる行為をやめられないのは、わたしが人間だからなの。

本当につかれてしまったな。